父子家庭で娘、それ私だ

面会交流も慎重にしないといけない時代

[最終更新日]2017/05/18

ざっくり言うと

  • 面会交流が親子心中の場に
  • 予兆は多分あったと思う。
  • この安全を保障できる環境を用意しよう

面会交流が悲劇の場になった。

元夫が娘と面会中に無理心中

ニュースを見てびっくりしました。

面会交流中に父親が娘と無理心中を図ったそうです。

僕自身も母親との面会交流は「相手が望む限りは自由」としているので、無いとは思っていますが、こういったリスクは「0」ではありません。

元奥さんが順調にいっていれば問題は無いでしょうが、何か躓きを起こしている状態で「何で私がこんな目に」というマイナス思考に入っていたらどう転ぶか誰にも予想がつかないのです。

今回の事件もそれに近い状況が引き起こした悲劇なのかもしれないと感じます。

母親叩きは意味がないのでしない。

こういった事件・事故が起こると決まって起こるのが

「監督責任」

という言葉による弾劾裁判です。

それは全く無意味だと思いますのでスルーします。

それよりも、僕ら「面会交流」をセッティングする立場の人間が肝に銘じておくべき点を改めて整理しておきましょう。

「うちは大丈夫」と安心しておくのではなくて「万が一にも起こりようがない状態」を確保する事が大事です。

面会交流中の悲劇を避ける為に必要なこと。

1.予兆を見逃さないようにしよう。

これは「子供に手を掛ける」という予兆では無いです。

それがある人の場合は「子供にも手をあげる」DV系統の人間なので、面会交流自体が恐らく成立しないと思います。

会わせる事自体が危険。

そうではなくて、「何かやらかしそうな嫌な予感」という部分です。

今回の事件では、相手の元旦那さんが

  • 自暴自棄で自ら離婚届を提出
  • その後、復縁を申し入れ
  • 借金、酒、暴言、部屋を荒らす、浮気
  • 子供には素直に謝る
  • 養育費の支払いを拒否する為に仕事を辞めていたみたい
    • 私を困らせようとする気持ちがあったんだと思います(ママの印象)

といった要素を持っていたとのこと。

これはもう「DV」「逆恨み」系のタイプだと思います。

僕の勝手な推測ですが、子供の命を奪ったのも「元奥さんへの嫌がらせ」の極致ではないかと。

  • 相手を苦しめたい
  • 相手を自分より不幸にしたい
  • 何か相手の大事なものを奪いたい
    • 何とか一矢報いたい

この歪んだ感情が子供を巻き込んだのだと僕は思いました。

子供の前では良いパパであっても、この場合は「元奥さん」が本当のターゲットなので関係ないんですね。

ただ、最も打撃を相手に与える方法が今回の悲劇だったと。

ドロドロの離婚劇をそれなりに見てきた僕にはそう見えました。

2.リスクは限りなく「0」に近づけるべき

今回は面会交流を恐らく相手の家で行ったのだと思います。

「万が一」を避ける為にはやはり「衆人環視」の中での面会交流が安全です。

ショッピングモール、遊園地などの行楽地での面会交流が僕は良いと思います。

  • 子供にとっては「楽しい」
  • 親にとっては「安全」

専門家の立ち合い面会などの制度や施設もありますが、それだと刑務所の面会みたいであんまり気持ちの良いものではないですよね。

それはもう「当事者同士では埒があかない」ケースに使用する場所かなと。

なので一般的には「第三者で溢れかえった空間」が一番無難かなと。

僕自身も周辺で待っておけますし、何か起こればすぐに動けます。

別に元奥さんを信用していない訳ではないのですが、何があっても良いように備えておきたいのです。

3.親の義務より「子の安全」を最優先にしよう

僕は「夫婦問題と親子問題は別にすべき」という考え方です。

なので、面会交流は無制限にしています。

ですが、娘が小さいうちは基本的に「二人きり」で行動をさせるつもりはありません。

その日は「家族」として三人で過ごすつもりです。

その理由は、離婚理由の一つが「元奥さんが母親になり切れなかった」という点だからです。

子供の危険に先回りして、万が一に備えた行動が取れない人だったので二人にすると危ないと今でも思っています。

僕の場合は「元奥さんが何かをする」ではなくて「目を離した隙に子供が事故にあう」というリスクです。

だから、過去の面会交流でも常に娘の後ろには僕がいました。

元奥さんとも普通に会話をしています。娘の為ですから1日くらい何とかなる。

僕の場合は1日くらいは何とかなる関係ですから問題ないですが、「顔も見たくない」というような関係で面会交流を行う場合は相手の祖父母に同席してもらう事を条件にするとか、それこそ安心と安全が確保できる施設を使うとか、工夫をすることが必要だと思います。

最悪は条件が整うまでは面会を止めるというのもありです。

子供の安全には変えられません。

結論:会わせればいい、という時代ではなくなってきたのかもしれない。

今は「恋愛も命がけ」の時代になっています。

振られた腹いせに相手を刺す、ストーカー行為に及ぶなど、僕の時代では考えられない行動がニュースで良く流れるようになりました。

そしてついに「面会交流」での悲劇です。

面会交流で最も避けるべきは「連れ去り」だと僕は思っていたので僕自身もショックです。

ここまで時代は荒んできたのか。

ここまで人間は幼稚化してきたのかと。

正直、倫理や常識の水準が下がる一方に感じる世の中なので、そういう社会だという前提で娘を如何にして守っていくか、如何にして一人前に育てていくかを考えないといけない時代なんでしょうね。

考えれば考えるほどにため息が出てきます。